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資本市場概観

銀行部門ナイロビ証券取引所地域証券取引所設立の計画資本市場が提供する機会


銀行部門

現在この地域で、ケニアの金融制度が最も高度化しています。その大規模な銀行部門には約45行の市中銀行があり、その内の6行が資産額、融資額および預金額すべての約3分の2を占めています。スタンダード・チャータード、バークレーズ銀行、シティバンクといった多国籍銀行は、多年にわたってケニアでビジネスを行ってきており、すっかり定着しました。繁栄する銀行部門には、高い業績を上げ、国内に広いネットワークを持つケニアの市中銀行が存在します。資産の面で有力な銀行として、一般にケニア・バークレーズ銀行、ケニア・スタンダード・チャータード銀行、ケニア・コマーシャル(商業)銀行、シティバンク、ケニア協同組合銀行(Co-Operative Bank of Kenya)が挙げられます。これより小さな銀行としては、CFC(かつてのクレジット・ファイナンス・コーポレーション)、投資・抵当銀行(Investments & Mortgages Bank)、ケニア国立銀行(National Bank of Kenya)、国立工業信用銀行(National Industrial Credit Bank)等があります。


ナイロビ証券取引所

ナイロビ証券取引所(NSE)は、アフリカで4番目に大きな証券取引所です。多くの上場企業に膨大な投機的投資が引き寄せられるので、ケニア人にとっても大変魅力があります。これは、経済の繁栄に伴い、ケニアで増大する中産階級が、使える貯蓄を持つようになっていることを示しています。外国投資家も増加の傾向です。また、古くからある多くの外国企業は、ケニアでの事業に引き続き投資を続けています。そのなかには、新規投資家からの競争を恐れてさらなる投資がみられます。競争は進歩への原動力であるとともに、健全な市場の確かな証拠でもあるので、これはケニア経済が発達していることの証とも言えるでしょう。


地域証券取引所設立の計画

地域の企業活動を発展させるため、東アフリカの3つの証券取引所―NSE、ウガンダ証券取引所(USE)およびダルエスサラーム証券取引所(DSE)―は、東アフリカ共同体(EAC)の資本市場を統合し、発展させるとの精神で、協働関係を作り上げました。これらの取引所は東アフリカ証券取引所連合(EASEA)の傘下で運営されています。交渉が行われていますが、完了の期日は設定されていません。2007年初、NSEは、会員のために電子取引を円滑化するための広域ネットワーク(WAN)コンピューターシステムを導入し、熱心な民間投資家のために、会員が国中に支店を開くことができるようにしました。


資本市場が提供する機会

資本市場は、産業商業開発協会(ICDC Bank)を始めとする様々な金融企業に機会を創出しました。ICDCは、様々な事業に投資を行ってきており、東アフリカ最大の上場投資会社です。同社は、プライベート・エクイティ・ファンドの側面とミューチュアル・ファンドの側面とを持っています。現在同社は、NSEの復活から利益を得ていますが、今後NSEに上場される可能性がある様々な収益性の高い非上場会社も所有しています。

新興市場における有数の民間株式投資家であるアクティスは、国際的な展望を提供するとともに、ナイロビに事務所を持って、ケニアの企業界で活発に活動しています。同社は、モ・イブラヒムが経営する驚異的な業績を上げている、サハラ以南の携帯電話会社セルテルを支援した最初の機関投資家の1つです。また、セルテルが、ケニアの二大携帯電話会社の1つであるケンセルを買収した取引においても重要な役割を果たしました。

2007年末の選挙では、いかに速やかに政治制度が成熟しつつあるかが示されることでしょう。ケニアの実業界は、次第に政治的影響力から脱皮して、いやしくも経済が健全な成長を続け、社会感覚が積極性を保つとするならば、投資目標を長期的な持続可能な開発に置いた、効率的な政治プロセスが必要であると考えるようになってきています。現在は、ケニアの企業部門にとって刺激的な時代と言えます。

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