製造業部門は主要な成長産業です。GDPに占める比率は2002年の13%から2007年の15.7%へと増大すると見込まれています。ケニアは、東アフリカで政治的に最も安定した国として、多数の投資家がこの国に引き付けられ、今では製造業の多くの分野で成功を収めています。
製造業部門は、2000年において700社を超える企業が進出しており、21万8,000人強の雇用を創出しています。製品は、主として東アフリカとCOMESAの市場に輸出しています。「雇用と富の創出のための経済回復戦略(ERSWEC)報告書」によると、製造業部門は主要な成長の源であり、なお、成長と投資の面で高い可能性を秘めています。
ケニアの製造業の分野としては、トタン板、セメント、紙巻きタバコ、ビール、小麦粉等があります。2003年から2005年までの間に、これらすべての分野で生産量が増加しました。特にセメントは、常にケニアの経済活動の象徴的な指標です。
消費財の分野で、国内で製造された製品としては文具品や日用品等があります。
製造業
| 年 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 |
| 数量指数(1976年=100) | 290.6 | 310.0 | 327.0 | 357.4 |
|---|---|---|---|---|
| 特定商品の生産 | ||||
| 小麦粉(1000トン) | 248.6 | 262.3 | 374.2 | 387.0 |
| 牛乳(100万リットル) | 131.2 | 192.8 | 228.8 | |
| 砂糖(1000トン) | 448.0 | 516.8 | 489.0 | 475.6 |
| ビールおよびスタウト(100万リットル) | 222.3 | 237.5 | 266.3 | 312.0 |
| 紙巻きタバコ(100万本) | 4,753.0 | 5,351.0 | 7,324.2 | 10,262 |
| 石鹸(1000トン) | 117.9 | 129.5 | 126.4 | 163.1 |
| セメント(1000トン) | 1,659.5 | 1,873.3 | 2,123.2 | |
| トタン板(1000トン) | 137.2 | 157.6 | 175.7 | |
出所:中央統計局
ケニアの輸出品加工地区庁(EPZA)によれば、2004年に、ケニアからの輸出の最大の受け入れ地域はアフリカ大陸で、47.5%を占めました。次いで27.9%の欧州、15.8%のアジア、2.8%の米州でした。
2005年の輸出に最も寄与した工業の部門は衣料(74.4%)で、化学品(7.2%)、農業加工(5.2%)がこれに次ぎました。繊維品貿易の難しい環境もありますが、ケニアは、東アフリカの最大の既製服輸出国としての地位を保っています。
ケニア製造業の生産高は、過去数年間に増大しました。もっとも、輸出の伸びは、国内・国外双方の要因から鈍化しました。このような要因としては、WTOの下での繊維品割当枠制の廃止、この部門での競争の激化等が挙げられます。
2006年9月、ケニア中央銀行(CBK)の月例経済報告では、2006/2007年度政府予算においては引き続き税制優遇措置を強化し、ライセンスを簡素化し、事業のコストを軽減すると述べています。2005/2006年度には、17の貿易ライセンスが廃止され、2006/2007年度にはさらに118のライセンスが廃止されました。特定の輸入品に対する関税を撤廃する措置もとられました。
ケニア発電会社(KenGen)は、国の電力のおよそ80%を産出していますが、2006年には、新規公募に多数の応募を受けて株式市場に力強くデビューしました。
また、ケニア航空(Kenya Airways)はアフリカ大陸で民営化された最初の航空会社(1993/1994年度)です。この手続には2年がかかり、株式の77%が民間投資家に売却されました。それ以降ケニア航空は業績が非常に良く、急速な成長を遂げています。また、鉄道網も民営化されました。