|農業|茶|コーヒー|園芸|農産品加工|漁業|家畜|遠距離通信|観光|建設|現在の重点投資部門|
|有望な新投資市場|ケニアの投資機会|
ケニアの農業で主な分野は、作物生産、園芸、乳業、畜産です。主な食用作物としては、トウモロコシ、小麦、豆類、ジャガイモ、米などがあり、主な換金作物としては、コーヒー、紅茶、サトウキビ、サイザル麻、除虫菊などがあります。包装、貯蔵、輸送といった分野には、技術インフラ改善関連で、大きな投資の機会が存在します。灌漑の改良や追加付加価値加工は、投資対象分野として有望です。農業部門は、投資家や支援サービス―生鮮食料品や園芸品のための冷蔵や保冷輸送等―に、最大の投資の機会があると考えられています。
2006年の深刻な干ばつによるコーヒー生産の大幅な減少にもかかわらず、コーヒーの焙煎や豆ひきには多くの投資の機会が存在します。輸出向けのカフェイン抜きコーヒーの生産は、これから伸びると期待されている分野です。新しい規則や技術も、生産者がこれまでより効率的に、かつ利益が上がるように販売を行うのに役立ちます。
茶は、100年以上前にケニアに持ち込まれました。現在、ケニアは年間およそ35万トン―世界の茶生産量の10%―を生産する世界第3位の一大生産国であり、世界最大の輸出国です。茶は、ケニアで最も重要な農業分野であるだけでなく、最大の外貨獲得分野です。人口の約10%が、茶産業に就いています。
世界で最高級として知られているケニア茶は、世界中の50以上の国に輸入されています。主な輸入国は、パキスタン(総輸出の約23%を輸入)、次いで英国、エジプト、イエメンです。ケニアの茶産業には、今世界中で飲まれている付加価値の高い飲み物など、たくさん投資の機会が存在しています。
現在、ケニアでは茶の全生産量の約62%を小規模農家が生産しています。小規模農家は、ケニア茶業開発機構(KTDA)を通じて、加工・販売を行います。KTDAは、62の製茶工場を経営する、世界最大の茶生産組織です。残りは、大規模茶農園が私営の39工場で生産しています。有名なものとしては、ユニリーバ・ティー、フィンレー・ティー・ソルーションズ、ジョージ・ウィリアムソン等があります。
この分野での成果は、外国からケニアへの投資がいかに大きな成果を挙げられるか、また、すばらしい結果をもたらし得るかを実証しています。投資機会は、茶栽培園、加工・包装施設等多くの分野に存在します(特に、保税製造措置プログラムや輸出品加工地区プログラムの下での輸出向け)。
とりわけ日本のような大きな緑茶消費国にとっては、KTDAのように所属する全てのメンバーの茶生産工場に、必ず緑茶加工用に1ライン設けるよう指導している会社の存在は、ケニアへの投資の刺激的な関心事となっています。

ケニアのコーヒー分野は、主要な雇い手の1つであり、2003年に輸出収入の約5%を占めました。主な輸入国は、ドイツ、スウェーデン、ベルギーです。ケニアで栽培されるコーヒーの種類はアラビカ種で、ロブスタは市場の1%しか占めていません。コーヒー栽培は、主として、協同組合に組織される小規模農家によって行われ(60%)、残りの40%は大規模農家の支配下にあります。
加工・包装施設、インスタントコーヒー加工、ロブスタコーヒー栽培に投資機会が存在します。ケニアのコーヒーのための未開拓の一大市場―特に米国―があり、また、コーヒー生産地域でインフラを開発することも必要とされています。付加価値のある分野への投資という点では、そのまますぐに飲める状態に加工されたRTDコーヒーに大きな可能性があります。
園芸は、ケニアにおいて最も成長する分野の1つです。紅茶に次いで2番目の外貨獲得産業でもあります。切り花、インゲンマメ、パイナップル、マッシュルーム、アスパラガス、マンゴー、マカダミアナッツ、アボカド、パッションフルーツ、メロン、にんじん等の生産・輸出―主に欧州向け―に、投資の機会が存在します。
この部門にも多くの投資機会が存在しています。国内で生産される食用油、その他の油脂として、バター、ギー、マーガリン、さらにはヒマワリ、菜種、綿の実、ゴマ、ココナッツオイル、コーンオイル等があり、他方、大量のパーム油が輸入されています。
ケニアでは、国内で栽培される大麦を使って良質のビールが生産されています。最近ケニアにおいて、地域市場や国際市場に輸出することが可能なパパイヤ酒やワインが開発されました。コーヒーの焙煎や豆ひきの分野に投資機会が存在し、また、輸出向けのカフェイン抜きコーヒーの生産にもさらに潜在的な可能性があります。また、輸出向けのチョコレートや砂糖菓子製品を拡大することにも、大きな投資の機会が見込まれています。砂糖、茶、食肉、乳製品の生産・加工などの分野も有望です。
インド洋やビクトリア湖に存在するケニアの水資源は、非常に大きな漁業の潜在可能性を秘めています。現在、遠洋漁業やエビ・マス養殖などは、ケニアで始まったばかりの分野ですが、急速に成長しています。水産加工(切り身加工や魚粉生産)や漁業支援インフラ(保冷輸送、冷蔵等)の分野にも、多くの投資の機会が存在します。
食肉・乳製品の畜産業にも投資機会が存在します。乳業は自由化され、国内や域内の市場向けの乳加工に新たな投資機会を提供しています。魅力的な新しい投資分野として、たとえばダチョウ・ワニ養殖といった非伝統的な畜産業が挙げられます。養蜂と蜂蜜加工は、ケニアで未開発の潜在可能性分野です。木材や木製品、医薬品、製造業なども、潜在的な投資の可能性がある分野です。
遠距離通信の分野は、所有権の制限がありますが、外国投資家に利益獲得のまたとない機会を提供します。ケニア投資促進センター(KIA)によれば、国内外双方からの需要に応じる科学技術センター、業務処理の外部委託、ソフトウェア開発、ブロードバンド用インフラ開発などの分野で、大きく期待されています。
観光は、世界中の観光地との厳しい競争にさらされてはいますが、非常に魅力的な成長分野です。ニッチ市場や、旅行関連分野も依然として出費に見合う価値を投資家にもたらします。KIAは、「国際会議、文化観光、クルーズ観光、エコツーリズムの分野、そして映画制作・レクリエーション・エンターテインメント用施設への非常に大きな投資機会が存在する」と分析しています。
建設は、ブームになっているもう1つの部門であり、外国のノウハウや専門知識・技術、資金に対する需要が存在します。最近注目されているプロジェクトには、次のものが挙げられます。道路建設・補修、南スーダンに接続する鉄道の開発、空港の修復、ラムの第2港湾開発、ケニアとウガンダの間の石油パイプライン敷設、太陽・風力エネルギー施設の建設などです。
政府は、いくつかの主要部門に対する投資を歓迎しています。政府は、現在次の投資部門に重点を置いています。
2008年9月に発表された「ケニアの主要な投資機会の要約」が以下よりダウンロードできます。