[2005年9月2日]

ケニアで新種の蝶が発見!『アイチ・ジェム(AICHI GEM)』と名づけられました

Photo (C) ABRI (African Butterfly Research Institute, Nairobi)

Photo (C) ABRI
(African Butterfly Research Institute, Nairobi)

Photo (C) ABRI
(African Butterfly Research Institute, Nairobi)

Photo (C) ABRI
(African Butterfly Research Institute, Nairobi)

Photo (C) ABRI
(African Butterfly Research Institute, Nairobi)

この度、ケニアで新種の蝶が発見され、『アイチ・ジェム(AICHI GEM)』と名づけられました。

『アイチ・ジェム』は、羽を広げたときの大きさが2cmほどと非常に小さいのですが、大変美しい蝶です。ナイロビから50kmほど離れた、標高1300mの大地溝帯にあるマガディロードで発見されました。

この美しい蝶は、誕生してから発見されるまでに、100年以上の歳月がかかりました。『アイチ・ジェム』と似た種の蝶が、南アフリカ、ジンバブエ、ザンビア、西部タンザニアにも棲息しています。また、アラビアでも似た種が見つかっています。

『アイチ・ジェム』は、大雨期の後、毎年5月に羽化します。その寿命は大変短く、3〜4週間の間しか見ることができません。『アイチ・ジェム』は、とげのある潅木の乾いた茂みに棲息しています。『アイチ・ジェム』の産卵場所は、ソーンアカシア(とげのあるアカシア)の木に蟻が作る巣です。そこでは、蟻が『アイチ・ジェム』の幼虫を育てます。その見返りとして蟻は、蝶の幼虫である毛虫の背中にある腺から、蟻の集団を鎮める効果のある成分を摂取します。『アイチ・ジェム』は、その蟻の巣の中でサナギになり、その蟻の巣から羽を乾かすために羽化し、そして飛び立っていくのです。

この美しい蝶は、羽に金色の水玉模様があることとから『アイチ・ジェム(アイチの宝石)』と名づけられました。また、『アイチ・ジェム』と名づけられたのは、愛知県で「自然の叡智」をテーマにした「愛・地球博」が開催されているからです。「愛・地球博」のケニアパビリオンでは、ケニアの原生林を利用し、蝶を育てることで生計を立てている「キペペオプロジェクト」を紹介しています。この展示により、ケニアパビリオンは、公式参加者が、「愛・地球博」のテーマである「自然の叡智」の趣旨を具現化し、かつ、それを広く伝えようとする努力を奨励することを目的として、パビリオンの外装、内装のデザインの良さ、展示物の質の高さ、テーマとの関係性、機能性、クリーンさなどが審査された「自然の叡智賞」において、銀賞を受賞しました。この新種の蝶に「アイチ」の名前を付けることにより、「愛・地球博」終了後も『アイチ・ジェム』が羽ばたき続ける限り、日本とケニアとの間に、共通の敬愛と自然への愛が永続することでしょう。

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