[2009年2月3日]

ムワイ・キバキ大統領によるケニアへの食糧援助懇請の全文

 ここに、ムワイ・キバキ大統領閣下の食糧援助懇請の全文を、わが国の友人および進展協力者の皆様に対して掲載いたします。

ケニア共和国 大統領および軍隊最高司令官であるムワイ・キバキ大統領閣下の2009年1月16日付け国際懇請


皆様

 ケニア政府としてお願いを申し上げる前に、わが国が直面している現状を簡単に概説いたします。

問題の発生

 現在の食糧緊急事態にはいくつかの原因があります。第1の原因は、過去2年間の国土のほとんどにわたる雨不足および連続4期におよぶ少雨季の影響などによる深刻な干ばつです。

 最も被害が大きいのは、中央高原地域とともに、国土周辺部の農耕地および農村田園地帯です。それと同時に、長引く干ばつは、3300万袋から2300万袋という1000万袋もの穀物の不足を招いています。戦略的穀物備蓄量は、400万袋から現在では70万袋未満のレベルにまで落ち込んでいます。

 同時に、干ばつ以外の原因でも現状を招いています。例えば、昨年初期の選挙後の暴動によって、わが国の穀倉地帯であるリフトバレーの大部分では植え付け時期に混乱を生じました。

 世界的なエネルギー危機によっても、生産者たちは肥料価格の高騰に直面し、これによってその使用量は減少しました。世界的な食糧危機は、物価の高騰を引き起こし、輸入穀物の価格が上昇しました。また、経済は、主に選挙後の事件の結果や、国際的な食糧危機、石油危機によってインフレが進みました。2007年のインフレ率9.8% に比べ、2008年全体のインフレ率は26.2%でした。食糧価格は、35.3%上昇し、エネルギー価格は21.5%増加しました。その他の家計費用も、昨年6〜10%上昇し、低所得者グループが最も影響を受けています。

 以上の原因の結果として、トウモロコシおよびトウモロコシ製品、ならびにケニア人の大多数の主食となっているその他の食品の価格が、過去一年の間に高騰し、ケニア人のほとんどが悪影響を受けました。最も貧しい層のケニア人たちはこの状況の下で生活レベルが悪化し、食糧不足のみならず、水および牧草地の不足に直面し、子供たちや高齢者の健康状態が低下しました。緊急支援を最も必要とする地域は、東側の低地である周辺の農耕地帯(ウカンバニ/Ukambani)、海岸地帯、中央の地方村地域です。その他の被害の大きい地域は、リフトバレーの田園地域および農耕田園地域、東部、および北東部の地方村です。

 わが国はまた、都市および都市周辺地域での食糧確保に深刻に悩んでおり、世界的な財政および経済危機が進んだ結果としてもたらされる、経済活動の不活性化、所得の低下、および雇用機会の減少による悪影響にさらされようとしております。

 わが国の査定では、1000万人が食糧不足に陥り、緊急支援を必要としています。これらの人々は、緊急対策を行わなければ、今から2009年8月末までに食糧の最低必要量を確保できなくなるでしょう。現在、政府および世界食糧計画では、140万人に緊急実行計画で食糧供給を行なおうとしています。さらにもう100万人に政府直接調停による食糧供給が行われます。しかし、これらの進行中の計画では、追加資源なくしては救援食糧を必要とする人数の急上昇を抑えることができません。私たちの計算では、この緊急事態の対処を直ちに行い、現状の将来再帰を抑えるための中・長期介入を行わなければ、食糧確保状況は悪化します。

 中期計画については、今から数週間後に始まる植え付け時期に、政府は、93,000トンの肥料を手ごろな価格で供給し、種の価格を10%引き下げます。さらに、農耕機械サービスを、わが国の再生農耕機械サービスによって、適切な地域に付与する計画です。わが国の就農者に対しては、食糧の自給自足ができるよう心から期待しています。わが政府は、農業が価値ある挑戦事業であることを彼らに確信させるための必要な手段を採ります。

当面実行する政策

 政府が取る緊急対策、およびわが国への協力者にお願いしたい援助について概説いたします。まず、わが政府は、本日を以ってわが国の飢饉状態を国家的災害と宣言いたします。国家の軍隊にその機動力を動員し、力を結集して的確な対応をするよう命令を下します。食糧確保の危機に対応するため、わが政府は、トウモロコシ700万袋を170億シリングの見積りで輸入する準備をいたしました。このトウモロコシは、大多数のケニア人に食糧価格の引き下げと安定のために販売する予定です。

 緊急救済用食糧については、わが政府は、追加救済用食糧供給の調達用として30億シリング、関連の非食糧の緊急援助用として12億シリングを保留しております。あと12億シリングは、水の供給、家畜の購入、および乾燥または半乾燥地域への干草の供給に割り当てています。しかし、ケニア食糧確保運営団体の多区域技術作業グループの分析によると、現在の食糧緊急事態の必要量を満たすには、370億シリングが必要です。

この金額の内訳は、以下のとおりです。

がそれぞれ必要です。

 現在、わが政府は、この緊急事態に対応するために370億シリングの内、52億シリングを保留しております。したがって、わが国の友人および発展協力者に対して、1000万人のケニア人を救済するため、その不足分の320億シリングを2009年8月末までに援助していただけるよう懇請いたします。

 これまでにわが国の国家災害に関する緊急援助の懇請に対応していただいた皆様に感謝しております。今回も同様の援助がいただけるものと確信しております。緊急事態の対応は急を要するものなので、皆様の迅速で時を得たご返事を期待しております。

 ありがとうございます。

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