[2009年4月17日]

日本紅茶協会代表団、ケニアを訪問

2009年1月23日より30日まで、日本紅茶協会が編成する代表団がケニア紅茶の日本での普及および輸入拡大につなげるためケニアを訪問しました。今回はその報告を掲載いたします。

紅茶工場視察

紅茶生産について

ケニアの紅茶産業の形態は、大規模なプランテーション(KTGA Kenya Tea Growers Association)と小規模農家(KTDA Kenya Tea Development Agency)の2つがある。製造工程はCTCであり、各工場とも基本的に類似した製造方法である。このため、ケニアの紅茶の特徴は製造工場によらず、一定になっている利点がある。
また、緑茶やオーソドックス製法を導入し、生産量拡大・品目多様化など付加価値の創造への試みが見られた。
製品の品質に関しては、ISO22000の認証取得する、積極的に品質管理体制を整えているとの印象であった。また、殺虫剤(農薬)を使用しないことあるいは必要最低限に制限している。

紅茶製品製造

原料茶の輸出国から、最終製品の製造への試みもあった。KETEPAの工場では、ティーバッグの自社ブランドやOEM製品の製造を行っている。日本での知名度は低いが、ケニアのブランド化の取り組みが進められている。
原料茶輸出国から、さらに付加価値の高いビジネスに取り組み、種々ニーズに対応したいという意気込みが感じられた。

モンバサティーオークション

オークション

生産された紅茶は、直接の契約で取引されるものもあるが、オークションを通して取引される。需要と供給に基づいた公正な取引の仕組みができている。東アフリカ産の茶全般を取り扱っており活気が感じられた。

輸出港

KENYA PORT AUTHORITY(KPA)の役割の説明と積み出し作業を視察した。倉庫でコンテナに詰められた原料茶を、船積みする作業を行なっている。効率化など進みつつある。

設備増強の進むモンバサ港

保税倉庫と輸出

ISO22000の認証取得。輸出する紅茶は保税倉庫に集積されて、輸出の許可が下りると輸出の条件にあった仕様に積み替えてコンテナに積みこむ。

Tea Research Foundation(KTRF)

紅茶の栽培、農薬の使用、紅茶成分の機能などの研究とそれに基づく指導を行なっている。訪問の際、研究所の活動内容の紹介とケニア産紅茶はカテキンリッチであることの研究結果について報告があった。
また、KANGAITA TEA FACTORYには支所のとして茶樹の品種改良を行なっている育苗茶園を訪問した。種から新品種を選別し、茶園に採用できるまでの期間は、最低8年、通常は12年かかるとのことであった。各茶園あてに育苗し苗木を配布していた。

East Africa Tea Trade Association(東アフリカ茶業流通協会)

EATTAは52年前にナイロビで生まれ、モンバサにオークション会場が移動するとともに1969年にモンバサに移った。ケニア、ウガンダ、タンザニア、エチオピア、ルワンダ、ブルンディ、DRC、マラウイ、モザンビーク、ジンバブエ、マダカスカルとザンビアの12ケ国がメンバーである。

紅茶農家の茶摘風景

まとめ

今回の視察の結果から、ケニアの紅茶の強みは、無農薬であること、品質が均一であることやISO22000の認証取得など優れていることを確認できた。
ケニアの紅茶は、紅茶生産量では世界第2位また、輸出量においては第1位である。
これらを積極的にアピールしていく。日本紅茶協会がケニア大使館(東京)で開催しているティーセミナーを地方都市や、関東主要都市へも拡大しての開催を目指す。
消費者教育を担っているティーインストラクターへケニア紅茶のセミナーを実施し、ケニア茶の特長や産地、世界におけるケニア茶産業のポジションなどの理解を図る。
「紅茶の美味しい店」へケニア紅茶の代表メニューの紹介などを考えている。
日本ではRTD(Ready to Drink)市場が定着しているので、この市場の原料として市場を拡大する可能性もある。

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