[2011年12月15日]
日清食品ホールディングス大阪本社を大使が訪問
12月8日にオグトゥ全権特命大使が日清食品ホールディングス大阪本社を訪問しました。1958年に安藤百福氏よって設立された同社はインスタントラーメンをはじめ食品業界では世界的に有名な企業です。
日清食品ホールディングス監査役室長の重田俊夫様をはじめとする日清食品ホールディングスの方々との面談で、大使は日清食品ホールディングスの数年にわたるケニアでの活動について感謝を伝えました。また、今後も今まで同様の国際的な活躍と食品業界での成功を続けていただきたいと述べました。大使はケニアと日本の関係は歴史的にも強く今後ともこの両国の関係を維持していくと強調しました。
面談の後、オグトゥ大使は同社の3つの主力工場の一つである滋賀工場を見学しました。工場は同社の研究所に隣接しています。大使はインスタントラーメンの生産工程を最初から最後まで見学し、従業員の方々が日々の生産活動を如何に効率的にスムーズに行っているかという事を観察しました。
日清食品ホールディングスは同社のCSR活動の一環としてケニアに貢献していただいています。同社の百福士活動(100の福祉活動)において2009年にジョモケニヤッタ大学農業技術研究所と2年間の協定を結び、ラーメン生産設備を提供いただき生産を初めています。
これは同社の第一弾の活動であり、このことはケニアだけでなくアフリカ全体にとって有意義な活動です。この活動を通じて同社はアフリカで食糧不足に苦しむ子供達に大学で生産されたチキンラーメンを給食として届ける活動を行ってきました。現在、大学の生産能力は日産1,000食でこれを全て無料の給食として小学校に配給しました。
このプロジェクトは「”OISHII” おいしい」プロジェクトと言われ、飢餓に苦しむ子供達の食生活の改善、向上だけではなく教育の質の向上にまで多大な貢献をしました。このプロジェクトのおかげで子供達は次の食事をどこで食べるのかという心配から解放し、勉強に集中できるようになったのです。
大使は同社により一層のケニアでの活動を奨励し、是非ケニア経済の発展と人々の生活向上を図るため、同社のCSR活動を好例に日本からの投資誘致を行い同社にも商業生産を考慮してほしいとの希望を表しました。
岩井章取締役滋賀工場長(左から4人目)とオグトゥ大使 (左から3人目)
ケニアの工芸品を重田敏夫監査役室長に贈るオグトゥ大使