[2012年2月28日]
ゼンショーグループが大使を表敬訪問
日本の大手外食チェーンであるゼンショーグループが2月15日に大使を表敬訪問しました。表敬訪問で同社は大使に最近のケニア訪問の結果等について意見交換が行われました。
同社はナイロビからケニア北部にあるソマリア難民キャンプのあるダダーブに救援物資であるロングライフミルクの輸送を確実に行うためにケニアを訪問しました。ダダーブは最大の難民キャンプで現在50万人以上のソマリア難民が生活しています。難民の流入はソマリアの治安の悪化や飢餓から逃れるため最近では1日あたり1,200人を超えるほどです。
ゼンショーグループでは支援物資であるロングライフミルクをケニアのNKCC社より購入し、今後6ヵ月間で1万ドルのミルクをダダーブ難民キャンプに提供する計画です。
同社執行役員の平野誠様によると、ケニア難民局のコメン氏が子供達に配給するミルクの貯蔵庫を管理してくれており、同社の訪問団は難民局と学校側との協力体制がうまく取れていること、また実際に子供達に配給するのは学校の先生方が責任をもって行ってくれていることなどが確認できた、とのことでした。
また、ケニアを訪問した同社社員が難民キャンプの子供達にミルクを手渡すと喜んでミルクを飲む子供達を見て感動した経験などを報告していただきました。今回は3,000箱の一部が難民キャンプに輸送され、4月初旬に再度ダダーブの難民局にミルクが配送される予定です。今回訪問したゼンショーの方々には難民キャンプの小学校で救援物資を受取る生徒たちの顔を見てとても印象深かったと話していました。
このプロジェクトはゼンショーグループからのアフリカの角地域での干ばつ、飢餓に対して何とか支援できないかという大使館へのアプローチで昨年より始りました。大使が同社とケニア政府難民局との仲介を行い、ソマリア難民の栄養不良の子供達にミルクを届けるプログラムがスタートしました。
ゼンショーグループが行っている人道的援助はケニア政府だけでは対応しきれない干ばつや飢餓に苦しむ多くの人たちへの人道的支援を補完する重要な役割を担ってくれています。
ゼンショーグループのケニアでの称賛すべき寛大な支援はダダーブの難民キャンプコミュニティでもこのプロジェクトは南部ソマリアでの紛争で自国を離れなければならなかった脆弱な子供達に希望を与えれくれたと称賛されています。
同社の支援を受けた小学校の校長先生はゼンショーの支援が始まってから学校に通ってくる子供達が増えたと喜んでいます。
今回の表敬訪問中、大使とゼンショー代表団は今後の有益な援助のあり方について話し合いました。また、大使はゼンショー社員が募金や慈善活動を積極的に行っている事にも感銘を受けました。両社は今後の単純な食糧援助から難民が自立できるような小規模灌漑、小規模農園等支援のあり方を関連期間とともに検討して行く予定です。
ケニア共和国大使館
ミルクを配るゼンショー廣瀬裕一郎氏 |
KCCのミルクを飲む子供達 |
ミルクを手渡すゼンショー廣瀬裕一郎氏 |
子供達にミルクを渡しながらほほ笑みかけるゼンショーアーネストセバスチャン氏 |
子供達と言葉を交わすゼンショー長谷川龍哉氏 |