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基本情報
地理学/地形学
ケニアには、多様な地形のコントラストがあります。また、何世紀にもわたり貿易と移民のルート上に位置していたため、様々な文化の影響を受けました。近代的な文化を持つケニアの人々が魅力的な国です。
ケニアは、アフリカ大陸の東海岸に位置する国です。また、赤道が国土を二分分しています。
国土面積は586,600平方キロメートルで、日本の約1.5倍です。
東はソマリア、北はエチオピアとスーダン、西はウガンダ、そして南はタンザニアと隣接しています。
ケニア時間は、グリニッジ標準時間より3時間進んでおり、日本との時差は-6時間です。
山
ケニア最高峰は、ケニア山(Mount Kenya)です。アフリカ大陸で2番目に高い山です。標高は、5,199メートル(17,058フィート)にもおよびます。ケニア山には、キクユ族やほかの民族に、神“ンガイ”が住むと信じられている神聖な山です。ケニア山は、赤道直下に位置していますが、その山頂には万年雪を抱いています。
ケニアの中央部には、大地溝帯が走っています。その左右の壁は、標高1,500メートル以上です。
そのほかにも、ケニア北部にはクラル山(Mount Kulal)、ニィル山(Mount Nyiru)、マルサビット山(Mount Marsabit)、そして南部には丘陵地のタイタヒルズ(Taita Hills)、チュールヒルズ(Chyulu Hills)があります。チュールヒルズは、この地域における最近の火山活動により形成されました。
湖
ケニアは、大地溝帯により二分割されています。大地溝帯は、アフリカ大陸南西に位置するモザンビークから紅海の北に位置するヨルダンまで、その距離は6,000km以上です。この大地溝帯の中には、7つの湖が位置しています。それらには、淡水湖とソーダ性の湖があります。
自然
ケニアは、言うまでもなく、動物観察の機会に非常に恵まれた国です。ケニアの平原地帯、サバンナでは、たくさんの大型動物たちに出会うことができるでしょう。ケニアで最も不毛な地域は、主に国の北部と東部です。この地域の砂漠地帯と半砂漠地帯は、ケニアの全国土の約20%を占めています。
ケニアには、16の主要な動物生態系があり、これらは国立公園、国立保護区、そして動物保護区として、それぞれ国、地方自治体により管理されています。
ケニア最大の国立公園は、“ツァボ国立公園”です。実際には2つの国立公園、“ツァボイースト国立公園”と“ツァボウエスト国立公園”に別れています。これらの2つの国立公園をあわせると、英国ウェールズと同じ大きさになるのですから、驚きです。
マサイマラ国立保護区は、世界で最も有名な動物保護区といえるでしょう。この平原は、隣国タンザニアのセレンゲティ平原から続いています。恒例のヌーの大移動(川渡り)は、7月と11月に行われます。300万頭もの動物たちが、乾燥して草が無くなったタンザニアの平原から、より緑で恵みの多い牧草地、標高 2,000m近いマラにむけて移動してくるのです。
他にも、アンボセリ国立公園、サンブル国立保護区、シャバ国立公園、バッファロースプリングス国立保護区、そしてメルー国立公園などがあります。
森
ケニアにおける原生林は、国土面積のたった2%に過ぎません。これは、理想的と言われている10%と比べても、かなり低い数字です。これらの森のほとんどがケニア中央部の標高が高いハイランド地区に位置しています。これらのエリアの隔離された山々の標高は、原生林が生息するのに適していると考えられています。
ケニア西部のカカメガの森は孤立した熱帯雨林で、アフリカ大陸を東西に走るグイネオ・コンゴラン熱帯雨林(ギニア-コンゴ雨林)の一部です。ここはケニアの森林の特徴がよく現れているところとしても知られています。元来属していた自然環境から切り離された自然が、いかに生き残れたかを示す代表的な例として植物学上世界的に有名です。
ケニアでは、海岸森林の名残を見ることができます。入江に生い茂るマングローブ林がそれです。特に、ラムの島々に多く見られます。
海岸
ケニアは、インド洋に沿って480kmも続く海岸線を有しています。そこに広がるサンゴ礁は素晴らしく、ダイバーにより世界3大ダイブサイトとして、オーストラリアのグレートバリアリーフ、エジプトの紅海と並んで人気があります。
また、インド洋にはキワユ島(Kiwayu Island)、パテ島(Pate Island)、マンダ島(Manda Island)、ラム島(Lamu Island)、モンバサ島(Mombasa Island)、チャレ島(Chale Island)、フンジィ島(Funzi Island)、ワシニ島(Wasini Island)などが点在しています。そして、海岸線のほとんどが、白砂のビーチになっています。
気候
ケニアは雨季がありますが、概して温かく、乾燥している国です。雨季は、一年に二回あります。南東からのモンスーンの影響を受けるために起こる大雨季が3 月から5月、そして小雨季が10月から12月です。海岸エリアは、年間を通じて湿度が高く、暑い気候となります。
ケニア中央部のハイランド地区は、ケニアで最も雨が多く降る地域です。また、標高が高いため、比較的冷涼な気候となっています。西部のビクトリア湖周辺は、大西洋やコンゴ平原で発生する西からの風を受け、雨が多いエリアです。
ケニアの北部と北東部は、非常に乾燥しており暑いエリアです。日中の最高気温は、34度にも達します。ケニア北部のスグタバレー(Suguta Valley)は、地球上で最も暑い場所のひとつとして知られています。
ケニア山は万年雪を抱く、氷河を持つ山です。標高2,500m以上のエリアでは、霜がおります。
文化
ケニアには、新しい文化と伝統的な文化、そして様々な文化の影響を受けて誕生した近代的な文化があります。様々な影響がケニア社会を形成しているにも関わらず、ケニア文化は本物の生粋のケニアの文化となりました。ケニアに関するものは、何でもそのユニークな特徴を表しています。そして、それは伝統的な社会と近代的な価値観とが融合しているのです。
首都のナイロビは、ビジネスの中心で、最新のIT設備を有しています。そのナイロビから車で2〜3時間も走ると、伝統的で府来る殻の習慣に従った生活を垣間見ることができます。夜間のライオンの襲撃に備えて、戦士たちが家畜の牛をイバラの草むらにヤリを使って誘導する姿が見られます。近代的な生活と伝統的な生活が隣り合っており、その境界はあいまいでときに融合することもあります。
ケニア人は長い時間をかけて、新しい文化を受け入れてきました。ケニアの文化は、遊牧民から海上貿易商人にいたるまで、多様な新しい文化を採用し、吸収してケニア独自の文化を作り上げてきたのです。
その結果として、様々な影響を受けた文化が生まれ、それがケニアの文化として根付いています。
音楽
ケニアの音楽には、様々な種類があります。ほとんどの民族が、独自の音楽文化を持っています。タイコは、東部ケニアのアカンバ族や海岸のミジケンダ族などにより完成されます。ルオ族の素晴らしいニャティティ・リラなどの伝統的な楽器も使われています。ルオ族は、ベンガとして知られる独自の音楽のスタイルを持っています。現在では、それはルオ族だけでなく、ケニアのポピュラー音楽の一つとして認められています。
マサイ族とサンブル族は、歌の天才です。彼らの“征服”や“武勇”は、それぞれの男性が歌う低く太いうなり声により、表現されます。
ケニアのポピュラー音楽は、コンゴのルンバの影響を深く受けています。
今日では、若い芸術家の才能が終結し、近代的なヒップホップ、R&B、ラップ、レゲエ、などが、ケニアのメロディー、詩、リズムと混ざり合い、新しい音楽を生み出しています。
劇場/シネマ
2002年、ロサンゼルスで行われた恒例の「グローバル・ロケーションズ・エキスポ(Global Locations Expo)」にて、“オリジナリティ&クリエイティビティ”の部門において、ケニアは「ベスト・フィルム・ロケーション」を受賞しました。
ケニアで撮影された作品には、『愛と哀しみの果て(Out of Africa)』、『野生のエルザ(Born Free)』、 『トゥー・ウォーク・ウィズ・ライオンズ(To Walk With Lions)』、 『愛と野望のナイル(Mountains of the Moon)』、また近年のオスカー賞受賞作品である 『名もなきアフリカの地で(Nowhere in Africa)』などがあります。 最近では、『マルーンド(Malooned)』もあります。
お食事
ケニアのお食事は、ケニア文化の多様性を反映しています。ところが長い間、ケニアでは外食は一般的ではありませんでした。一方、海岸では、インド洋との長年の結びつきによって、インド料理の影響を受けた独自のメニューが確立していきました。
伝統的なケニアのお食事は、シンプルででんぷん質が多いのが特徴です。お腹をいっぱいにするためのお食事と言えるでしょう。ウガリ(白トウモロコシのケーキ)はケニアを代表する主食です。主食としては他に、じゃがいも、お米があげられます。これらの主食は、鶏肉、牛肉、ヤギの肉、野菜のシチュー、ほうれん草、豆、お魚などと一緒に給されます。ニャマチョマ(炭火でローストしたマトン、ヤギ、牛肉)は、ケニアの典型的なメニューです。
海岸のお食事は、多岐にわたります。シーフード(シーパーチ、イシダイ、フエダイ、ヒラマサ、ジャイアント伊勢エビ、エビ、カニ、カキ、カジキ)は、ライム、ココナッツ、コショウと様々なエキゾティックな香辛料で調理されます。新鮮な果物、特にマンゴー、パイナップル、パパイヤ、かんきつ類の栽培は、ケニアの海岸地域の気候に最適で多く育てられています。
ケニアのお食事は、インドからの影響を強く受けています。モンバサ/キスム鉄道が建設された19世紀に、多くのインド人労働者がケニアへやってきて、海岸線のインターナショナルな味が生まれました。
ケニアの主要な都市には、中華、イタリアン、フレンチ、日本食、タイ料理などを始め、様々なレストランがあります。
通貨
ケニアの公式な通貨は、ケニアシリングです。ケニアでは、銀行、両替商、認可されたホテルなどで、外貨両替ができます。クレジットカードと同様トラベラーズチェックも、ホテル、旅行会社、レストランなど、広い範囲で利用可能です。
ケニアの銀行はそのほとんどが、ATMやクレジットカードのマシーンを備えています。ナイロビや他の主な都市での銀行の営業時間は、月曜日から金曜日は午前9時から午後3時、土曜日は午前9時から午前11時です。
一般的なビジネスアワーは、午前9時から午後5時です。ただし、午後1時から午後2時はお昼休みとなります。ケニアに持ち込む外貨についての制限はありません。
メディア
ケニアは、報道に対する規制が少ない国です。最も広く読まれている英語日刊紙は、「ザ・デイリー・ネーション (The Daily Nation)」、「ザ・スタンダード(The Standard)」、「ザ・スター(The Star)」です。また、週刊で発行される「ザ・イースト・アフリカン(The East African)」では、ケニア、ウガンダ、タンザニアでその週に起きた主なニュースを知ることができます。これらの3種の新聞は、ケニア国外のニュースやスポーツの記事も掲載しています。「タイファ・レオ(Taifa Leo)」、「ケニア・レオ(Kenya Leo)」などのスワヒリ語の新聞もあります。
ケニアでは、国際的な新聞や雑誌も広く入手可能です。世界で最も広く読まれているアメリカの国際新聞「ヘラルド・トリビューン(Herald Tribune)」と同様に、イギリスの「UKデイリーテレグラム(UK Daily Telegraph)」や「デイリー・エクスプレス(Daily Express)」なども販売されています。「タイム(Time)」、「ニューズウィーク(Newsweek)」、「ナショナル・ジオグラフィック(National Geographic)」、「ザ・エコノミスト(The Economist)」、「ザ・スペクテイター(The Spectator)」などの雑誌も、広く読まれています。
ケニアで発行される様々なテーマを持った雑誌のクオリティの向上には、目を見張るものがあります。「トラベル・ニューズ&ライフ・スタイル・ケニア(Travel News & Life Style Kenya)」は、特に人気の高い雑誌で、ケニア人だけでなく旅行者にも広く読まれています。この雑誌は、様々な旅行に関する情報と、ケニアでの日常生活が主に掲載されています。
国旗と国歌
国旗
ケニアの国旗は、“黒”“赤”“緑”の太いストライプに、“白”の細いラインが入っています。また、中央部には“槍”と“盾”が配置されています。これらには、それぞれ特別な意味があります。“黒”の部分は、ケニアの“人”を表しています。ケニアの人々の肌の色である“黒”に対する誇りの表れです。“赤”の部分は、ケニアがイギリスからの独立を勝ち取った独立戦争の際に流した“血”を表しています。たくさんの犠牲者の血が流れ、独立を手に入れることができました。“緑”の部分は、ケニアの“大地”を表しています。果てしなく続く、緑のサバンナです。“白”の部分は、“平和”を意味します。ケニアは1963年の独立以来、紛争・戦争のない平和な国です。
また、中央部の“槍”と“盾”は、独立戦争の際に、イギリス軍は銃を使いましたが、ケニア軍は銃を使わずに“槍”と“盾”で独立を勝ち取った誇りです。
国 歌
Kiswahili(スワヒリ語)
1
Ee Mungu nguvu yetu
Ilete baraka kwetu
Haki iwe ngao na mlinzi
Natukae na undugu
Amani na uhuru
Raha tupate na ustawi.
2
Amkeni ndugu zetu
Tufanye sote bidii
Nasi tujitoe kwa nguvu
Nchi yetu ya Kenya
Tunayoipenda
Tuwe tayari kuilinda
3
Natujenge taifa letu
Ee, ndio wajibu wetu
Kenya istahili heshima
Tuungane mikono
Pamoja kazini
Kila siku tuwe na shukrani
English(英語)
1
O God of all creation
Bless this our land and nation
Justice be our shield and defender
May we dwell in unity
Peace and liberty
Plenty be found within our borders.
2
Let one and all arise
With hearts both strong and true
Service be our earnest endeavour
And our homeland of Kenya
Heritage of splendour
Firm may we stand to defend.
3
Let all with one accord
In common bond united
Build this our nation together
And the glory of Kenya
The fruit of our labour
Fill every heart with thanksgiving.
JAMBO KENYA
●スワヒリ語
*
Jambo Jambo Bwana (ジャンボ ジャンボ ブワナ)
Habari Gani? (ハバリ ガニ?)
Mzuri Sana (ムズリ サナ)
Wageni (ワゲニ)
Wakaribishwa (ワカリビシュワ)
Kenya Yetu (ケニア イェトゥ)
Hakuna Matata (ハクナ マタタ)
* くりかえし
Kenya Nchi Nzuri (ケニア ンチ ンズリ)
Hakuna Matata (ハクナ マタタ)
Nchi Ya Kupendeza (ンチ ヤ クペンデザ)
Hakuna Matata (ハクナ マタタ)
Nchi Ya Maajabu (ンチ ヤ マアジャブ)
Hakuna Matata (ハクナ マタタ)
Nchi Yenye Amani (ンチ イェンイェ アマニ)
Hakuna Matata (ハクナ マタタ)
●日本語訳
こんにちは こんにちは だんな様
お元気ですか?
大変元気です
お客様
ようこそいらっしゃいました
私たちの国 ケニアへ
大丈夫です!
ケニアは、素晴らしい国です
大丈夫です
ケニアは、美しい国です
大丈夫です
ケニアは、感動がたくさん国です
大丈夫です
ケニアは、平和な国です
大丈夫です